聖書 ジョージ秋山/お茶にごす。3,4巻 西森博之

聖書〈1〉旧約篇―姦淫するなかれ (幻冬舎文庫)

聖書〈1〉旧約篇―姦淫するなかれ (幻冬舎文庫)

…?
 
お茶にごす。 4 (少年サンデーコミックス)

お茶にごす。 4 (少年サンデーコミックス)

 おもしろかったー。「デビルと呼ばれた男が高校で心機一転して茶道部に入る」とか、ストーリーだけを聞いてるととんでもなく退屈な話に思えるんだけど、とても楽しくてよい。それぞれのキャラクターがかなりしっかりと立っているので、壮大なストーリーとかなくても楽しい。別に全然悪いやつじゃないのに悪いやつに徹さなきゃならなくなってしまった髭が濃いキャラクターが面白かったー。でも顎にトーン貼るのはもう許してやれよって思う。
 特に一番よかったのは、2巻からの続きの小学生の頃の普通の子供が喧嘩をするようになるエピソード。話としてはリアルじゃないけど、心象風景としてリアル。とは言え、小学生の頃殴り合いの喧嘩とかしてない私がリアルとか言っても全然説得力ないけど。でもいいじゃない、童貞がダッチワイフ相手に「すげー、超リアル!本物みたいだ!」って言ったって。
 
 
本屋にて
バイト「…カバーおつけしますか?」
まみお「あ、いらないです」
バイト「…」(そのまま店の袋に入れようとする)
まみお「あ、カバー取ってください」
バイト「…」(店の袋から漫画を出して、漫画を包んでいる透明のビニールを破く」
まみお「…」(見てる」
バイト「…」(本にカバーをかけようとする)
まみお「あ、いいんです、ごめんなさい、言い間違えました。さっきのはカバーじゃなくてビニールのことでした」
バイト「…」(カバーをかけるのをやめる)
まみお「…」(見てる)
バイト「…」(二冊目の漫画にカバーをかけようとする)
まみお「あ、ごめんなさい、カバーじゃなくてビニールです」
バイト「…?」
まみお「…」
バイト「…カバー?ビニールじゃなくて?」
まみお「あ、えーと、ビニールを取ってくれるだけでいいです。カバーはいりません、ごめんなさい…」
バイト「ああ…」(カバーをかけずに、店の袋に漫画を入れて渡してくる)
まみお「…ごめんなさい」(受け取る)
バイト「…」(レシートを渡す)
まみお「…」(レシートをゴミ入れに捨てる)
バイト「…」(次の客の会計を始める)
まみお「…」(去る)