原画´展 少女漫画の世界PARTⅡ

http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#garo
原画´展 少女漫画の世界PARTⅡに行った。
ちなみに、『原画´』で、『ダッシュ』と読むらしい。
原画でなくて、あくまでコピー。複製。
けどこれは、普通のコピーではない。
原画のしわや、修正液の後、汚れまで全てそのままに見えるように印刷されている。
(なんと、一般市場に売り出すと10万はするらしい!)
貴重な原画は、漫画家的には手放しがたいものであるらしく、原画を貸し出すのを渋る漫画家も多いらしい。
けれども、世間の人は原画を見たがる。これではどうしようもない。
そこで、それを解決するために、竹宮惠子が今、教授をしている京都精華大学で研究している、原画´。
(あんまり普及する気はしないのだけれども…)
この原画´、遠くから見ると、本当に原画そのものに見える。
けれども、じーっと顔を近づけてみると、やっぱり印刷。
原稿そのままの汚れや陰影を表現するための、細かい灰色のドットがありありと見えてしまい、ちょっとげんなり。
とくに、カラー原稿になるとこれは酷い。原画どころか、コピーそのものにしか見えなくなる。
漫画家の先生が手放しがたいと思っても、やっぱり私はダッシュより原画が見たい。
けれど、線のタッチとか、漫画を描く人には、原画に負けず劣らず参考になると思う。
ただこれが当時かかれたものなんだな!と感動するのが目的の人には、原画´はやはり余り意味が無いと思う。