「Z」&私を月まで連れてって!

 ひっそり存続の危機です、宇宙船あうあうあ。それは最近私疲れ症なのであまり更新する気がしないから!でもどうせ平気。
 

Z (白泉社文庫)

Z (白泉社文庫)

 エロイカより愛をこめての番外編です。NATO軍のエーベルバッハ少佐は、部下全員にA〜Zまでのコードネームをつけており(名前を呼ぶのが面倒だから合理化して記号にしてしまった)、それの最後のコードネームである、一番新人のZ(ツェット)の話です。エロイカにZ君が登場してから、番外編「Z」が出たわけではなく、最初に番外編「Z」が出てから、エロイカに彼が登場しだしたので、私が初めて見たときはすっかり「真面目で大人しくて一番有望株の新人」というキャラがすっかりたっていたので、この番外編を読んで噴出しました。第一話のZ君、髪の毛が長くて、超かっこつけてて、少佐にも張り合うくらいの奔放さを持ち合わせているくせに、任務をこなすシーンはどじばかり踏んで超かっこ悪い、という。まぁ、第二話から短髪と、大人しいキャラが定着しちゃってるのですが。私は以前青池保子を、可愛い女を書かない、みたいな言い方をしたことがあったのですが、それは大いなる誤解でした。まぁ、出てくる女はいつも舞台装置に過ぎないのは確かなんですがw エロイカは少佐が恋愛に興味がなくて、伯爵がホモなので、エロ系のシーンは一切ないのに、何かエロに関して作者が割と割り切っている様子が見えるので、一体どうしてなんだろうと思っていたら、普通に他の作品ではレディコミ並みのエロシーン描いてますね。王城の主人公のペドロとかやりまくりだし、凄いよ王様。こんなに純情素朴だと思っていたZ君も、普通にやってます、うわおう。しかもいやらしさが全然ないところが凄い。この作者の割り切っている感じが少佐にも出てきて、多分なんか少佐がかっこよく見えるときもあるのだと思う、きっと。
 Z君は少佐ほどかっこよくはないけど、良いキャラです。最近あんまり本編に出てきませんが…。
 ちなみに、彼と同じく、番外編で出てきてから本編に登場したキャラクターとしては、オカマの部下Gがいます。番外編では、男も息を飲むくらい可憐な、ノーマルの男の子なのに、任務のために女装をさせられたという設定で、凄くロマンチックに描かれていたのですが、何故か本編に登場するにしたがって、リアルオカマになって行き、みんなに「厚化粧、きもちわるい」といわれる、道化キャラクターに成り下がってしまいました。彼に関しては、普通に本編を読んだ後に彼が初登場の番外編を読んだほうが面白いかも、衝撃度が凄い。
 
私を月まで連れてって! (1) (小学館文庫)

私を月まで連れてって! (1) (小学館文庫)

 文庫では全4巻。表紙が良いです。一時期ロリータブームだったときに、出た作品なのかな。風と木の詩が終わった後に、イズァローンと並行して連載してたっぽいです。凄いなぁ。何かあんまり有名じゃないですよね、これ。そんなことはないのかな。一話完結型の近未来SFコメディで、26歳の優秀宇宙飛行士ダンと、彼の運命の恋人?のエスパーのニーナ(9歳!)の恋愛コメディです。割とクラシックなSFです。ニーナのキャラクターはほぼウランちゃんです、髪型もウランちゃんに近いです。ニーナはとても可愛いのですが、個人的には、最初「俺はロリータじゃない」と言って、ニーナが彼の家に来るのを怒っていたのですが、何か途中からニーナにマジでキスしまくりなのが引きます…。9歳なんだから…。一番良いキャラは、ハウスキーパーのおヤエさんです。彼女のためにこの話を読んでます、私。こんなどうでも良く描かれた見た目の人が、こんな重要キャラだとは思わなかった…。10秒で下書き無しでかけるぞ、これ。
 何か、古き良きものって雰囲気の作品ですが、特に難点も超良いところもも無い気が…。褒めるのは簡単だけど、感想を書くのが難しい、平坦な作品って印象です。でもこれは私がSFに全く興味がないせいかもしれません…。ちなみにイズァローンとか天馬とかよりずっとよいと思います。

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 青池保子竹宮惠子の共通点はJUNE以外にあんまりないと思っていたのですが、ふたりともおかっぱがすきという点では超共通している気がします。二人ともおかっぱ描きすぎ。
 
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他に買った漫画
サラディンの日 青池保子
  十字軍の話。少佐の白抜きの髪の毛の人が出てくる。でも全然違うキャラ…。
☆妖怪缶詰1・2 魔夜峰央
  昔立ち読みしただけなので買ってみました。印象に残ってるはパスタの話です。
  表紙が綺麗だなー。みーちゃん愛してる。