ブックオファー
★
- 作者: しりあがり寿
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 1996/06
- メディア: 単行本
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いやな予感はしてたんだ。
やっぱり超名作でした。これは立ち読みにすべきじゃなかった。買うべき。
だから多分買っちゃう。あはっ。
設定はこう。
弥次さんと喜多はホモ関係にある。
喜多さんはトランスジェンダー兼、麻薬中毒。
弥次さんは普通に健康的な男で、喜多さんと出会うまではノーマルだった。
麻薬から抜け出せなくなった喜多さんを見て、弥次さんは大いに嘆き、一つの提案をする。
「お伊勢参りに行こう…」
きっと神様が、喜多さんを救ってくれるはず…
まず、この設定がたまらない。凄い。いい。
更に物語が進むと、展開が何が何だか分からなくなってくる。
途中で、生首だけの気の良いお殿様が出てきたり、喜多さんが弥次さんをマジで殺してしまったりという展開が続き、
そもそも、これは夢なのか夢じゃないのか、何がなんだか分からなくなってくる。
多分作者的にも分かってない気がする。適当適当。
これは夢なのか、現実なのか。普通の漫画に慣れてる人なら、多分意味不明になって投げ出すと思う。
でも、投げ出さないで!何回か読み返せば、きっとなれて、あっちの世界にいけると思う。
それに、この漫画には不条理さだけではなく、作者の優しさに満ちている。
てか、しりあがり寿の作品は大抵物凄くやさしくて、見るたびに癒される…。
これもベスト10に入れておかしくない漫画。かわな。
★
- 作者: 御茶漬海苔
- 出版社/メーカー: 東京三世社
- 発売日: 1986/04
- メディア: 単行本
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わたくし、今まで彼を誤解していました。
彼が昔からいる漫画家なのは知っていました。
けれども、元々は結構絵うまいんじゃないですか。ハイカラだったんじゃないですか。
怖さを追求する余りに、何だか凄く下手糞なギスギスした絵柄になってしまったんですね。
それはそれでなんかが間違っている気もいたしますが…。個性と下手糞違うし…。
この頃は、あんまり暴走してなくて、かちっとまとめられている印象を受けます。
でも、近頃の意味不明な展開も、私は大好きですが。
ガチガチガチ、とか。あの特徴的な擬音とか。
★
- 作者: 内田春菊
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 1994/09
- メディア: コミック
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内田春菊の漫画は余裕で100円コーナーで売ってますよね。いい。
この話は、ゲイバーで働く花房という男(っていうかアンドロギュヌス)を中心に、
自分の人生に何ら疑問を得ずに生きてきたカップル、周と樹里をめぐって、
三角関係だの四画関係だのを繰り広げます。
この、普通の人間が異質なものにあったときどうなるか、という想像力も凄い。
特に、この人の凄いところは、人間観察力。凄いいやな人間観察力。
バカな女を徹底的に気持ちいいほど見下しています(私はこのスタンスに近い人間なので爽快)。
そして、何より駄目男を描くのもうまい。どうしてこんなに納得できる駄目男を描けるんだろう。
どうしたら、こんなに、「あー、あるある」と、感嘆せざるを得ないような作品が描けるんだろう。
(厳密には体験したことないから、『あー、ありそうありそう』が正解)
人柄は色々問題あるみたいだけど、私はやっぱこんな漫画を描ける彼女は凄いと思う。
それと別冊宝島買った。別冊宝島ってドキドキするよね。
明日は春菊の漫画と川原泉と北神伝奇読む。読むものがある生活ってうれしい。家から出なくていいって最高。
Iさんから、薦められて、今度は中野に行こうと思う。火曜日にでも行きたいなぁ。わくわく。