ヴィンセント・バレンタイン

タイトルに凄く古いネタを使ってみました。でもリメイクされまくりっぽいので問題はないと思います。むしろ私、時代を先取りしている感。
 

エースをねらえ!  1 (ホーム社漫画文庫)

エースをねらえ! 1 (ホーム社漫画文庫)

 ドラマ化されるに当たって復刻した、分厚いコンビニ本を中古で買いました。二巻まで。
 相変わらずお蝶夫人は素晴らしい。なんと厚みのある人間。この敵キャラっぽい見た目に反して、とても良い人間なのがたまりません。亜弓さんの魅力の比じゃないです。
 初期のころ頻発するギャグシーンはいまいち決まってない。線も荒いし(でもうまいけど)背景も割りと白い。でも内容は素晴らしい…。何でこんなに楽しいんだ、一気に読み進めても全く問題がない。さほど進展しているとも思えない問題を延々と続けているだけなのに、全然楽しい。才能ありすぎ、教祖様。こんなに素晴らしい作家なのに、あっちの世界に行っちゃったのは非常に悲しいです。こんな素晴らしいお蝶夫人を描ける人間が、どうしてあっちに行っちゃったんだろう。
 宗方コーチの、「女は男が支えないとだめだ」みたいなきもい信念に思わずゾクゾク。何かその信念の意味がさっぱり分からないけれども、迫力を物凄く感じる。強引にでもその言葉に納得してしまいそう。でも、ひろみを男並みの肉体にするって目標はどうなんだ。いいのか、ひろみ、お前はそれで。
 
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メイプル戦記 (第1巻) (白泉社文庫)

メイプル戦記 (第1巻) (白泉社文庫)

 「甲子園の空に笑え!」で才能を発揮した、名女監督が、史上初となる女子プロ野球球団の監督になっちゃう話。途中でちらほら、笑う大天使の和音さんとかも出てきた。個人的に、長編の中ではこの話が一番好き。史上初の女子球団っていう設定が既に面白そうな雰囲気出してる。プロ野球、と規模が大きい話しにも関わらず、相変わらず登場人物達の世間への関心が薄く、あんまり大げさな話な気がしない。女子がすんなり男子に勝つのも別に不思議に思わない。背景が少ないし、人物の顔のアップとギャグ絵ばっかで、台詞がとても多いので読むのに時間かかった。それだけに、全てのキャラクターの魅力が詰め込まれてて面白い。綺麗に、実に女子的にまとまっている。また、この話の解説を、カーラ君の友達として有名な、MとYが書いていて、その絆の暖かさにうっとり。やっぱ女友達だな。
 
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アルカサル-王城- (3) (Princess comics)

アルカサル-王城- (3) (Princess comics)

 表紙がエロい…。ペドロ王様かっこいー。青池保子は個人的に超絵がうまいと思います(最近の顔の長さについては別)、あんまり書き分けないけどねー。カラー原稿も素敵です。思わず画集買っちゃった位。
 王様のまぐろの話は面白かった。実話も、青池保子が描くと笑える。何か登場人物多くて、人間関係とか全然理解してないし、誰が誰かもなんだかわからないのですが、そうゆうのが根本的に気にならない人なので気にせずに読んでいます。だからストーリーの流れ分かってないです。私が面白いと思えばいいのです。愛妾アルドンサがナイス。マリアも超好きだけど。
 凄く楽しいし、話も流れがあるけれども、ただ、続きが気になってしょうがない、というのが何故か無い。エロイカなんてそれが物凄いのに。これは淡々と読みすすめる感じ。歴史ロマンと言っても王家の紋章みたいに流れがダイナミックじゃないからかな(あれはフィクションだし)…?