結核ですか

 ラストワルツ全部読んだ。良かったです。話がチェルノブイリ北朝鮮やら、世界規模に渡って広がっていて、最後に綺麗にまとまっていて、とても凄かったです。構成力もある。東京命日も読んでみよう。
 

ドラッヘンの騎士 (プリンセスコミックスデラックス)

ドラッヘンの騎士 (プリンセスコミックスデラックス)

 モーニング増刊で描いたとか何とか(講談社の雑誌なのに、やっぱり単行本は秋田書店なのね)。青池保子、一部のキャラクターは確かに少女マンガですが(線が細かいところとかね)、心理表現に一切頼らない明快な話の創り方をするし、複雑なコマ割りを全く使わないし、背景はありえないくらい細かく書き込んであるし、どちらかと言うと少女マンガとかより、青年漫画に近い気がします(無論少年漫画でもない)。それに親父が妙に登場しますし(しかもやたらうまいし)、もはや少女マンガじゃないのかもしれない。エロイカなんて、部下Gや伯爵に花をしょわせるところくらいしか少女マンガらしさが感じられない、しかもそれも、意識的に行っている感じ…。
 モーニング増刊っていう、いまいちパッとしない感じの雑誌で描いたとしても、必ず単行本化して、それを絶対に喜んで買ってくれる一定のファン層がいるっていうのは良いですよね。ちゃんと努力が報われる形式。
 この話のテーマは、「男の誇り」です(多分)。もはや少女マンガ家が描くテーマじゃない。ゆがめられた史実に翻弄される人々を描いています。別に特に語るところもない位の青池保子の典型作品。入門編とまではいえないけれどもね。強面の観光局長が主役です。エーベルバッハ観光局長かよ、って感じです。少佐にそっくりなんです。同じ人が書いているから自然と似てくるのはしょうがないし、無理やり自分の描き易いキャラクターを無理やり変えて、話しがスムーズに流れなくなるのは嫌なので、似たようなキャラクター推進派です、私。
 
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エロイカより愛をこめて (31) (プリンセスコミックス)

エロイカより愛をこめて (31) (プリンセスコミックス)

 30巻がどこにもNEEEEEEE!!アマゾンにもNEE!というわけで31巻先に買いました。この巻は番外編オンリーなのでいいかな、と思って。番外編でもケペル兄弟は良かった。じゅうたん買ってもらえてよかったねぇ。私は、あのボーナム君が憧れるおじいさんがお気に入りです。私も憧れちゃう。また出てくれないかなぁ。
 少佐のケーキ作りシーンは秀逸、爆笑した。任務のためとなると、生き生きとケーキを作っちゃう上機嫌な少佐が可愛すぎるぜ!!チャールズ・ロレンスの「なごみ新聞」の余りの意味不明さにも驚いた。最後の番外編は、執事さんにスポットが当てられていて楽しかった。それに少佐の冬武装姿兼変装は可愛かった…。しかも「僕は〜」とか言わせるなよ、可愛いじゃないかぁあああ。