萩尾望都

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)

 駄目でした…。私には意味がわかりませんでした…。
 というか、話の筋の意味がわからないというよりか、なぜそんな発想ができるのかというところから意味がわからないため、どうも楽しめませんでした。私には、風忍の「地上最強の男竜」と同じスケールに感じてしまいました。
 プラトンは実は前世アトランティスの偉い人で宇宙の大いなる意思から遣わされたポセイドンという神話の神様の名前の普通の人間の10倍くらいの大きさの支配者の下に仕えていて、ブッダは悟りを開くために旅に出て天人が住むSF空間に修行に来たはいいが阿修羅王に説得されてこの世の摂理から反して、イエスキリストは実は宇宙の大いなる意思の下っ端のせこい男で阿修羅王ブッダと対立してて、イスカリオテのユダは大いなる意思に反逆の意を示したところ洗脳されて未来都市みたいなところで支配者としての役割を任せられていて…って、意味がわかりませんでした。神話の名前と歴史上の人の名前が色々ごっちゃになっているうえに時代移動もやたら激しくて宗教観の意味が全くなくなっているところが特に難しくて難しくて。
 どうやら私の脳みそには徹底的に合ってなかったみたいです。どうも私には、好きなSFと嫌いなSFがはっきりしているらしく、これは割りと後者…。宇宙の壮大さとかには惹かれないみたいです。萩尾望都先生は大好きなんですが、楽しめない自分の脳が残念です。この調子だと積読してある竹宮恵子先生のアンドロメダストーリーも楽しめない悪寒。
 でもこの作品はだめでしたが、スターレッドはとても好きです。でも11人いる!とか私を月まで連れてって、とかは好きじゃないです。自分の趣味がよくわからないです…。