青池保子

七つの海七つの空 (秋田文庫)

七つの海七つの空 (秋田文庫)

えーと、この本については前に書いた気がしないでもないんですが。感想とかそうゆうより、青池保子史として疑問な点が浮上したので…。今調べて今ここで書いていこうと思います。青池保子先生好きじゃ無い人には意味不明なこと確実。
 
青池保子先生は、この「七つの海七つの空」の最後で、ティリアンに完全に心を奪われてしまって、このときに自分は女の子を書くより、こうゆう男を書いたほうが全然自由に楽しく書けるということと、自分は軍隊、黒髪おかっぱフェチだということに気づいた、と述べていたりして、確かテレビに出ていたときに実際のインタビューでもそれと同様のことを述べていた気がするのですが、「エロイカより愛をこめてのつくりかた」の年表を見るとなぜか、エーベルバッハ少佐登場の後にあたかも「七つの〜」の連載が始まったように書かれているんですが、これは一体…?
色々と見てみるとどうやら、「七つの〜」を書いたのはエロイカの連載後であることは確かなようで、つまりは、エロイカと並行して書いていた「七つの〜」でティリアン属性に目覚めて、速攻で連載中のエロイカにティリアンの子孫である少佐を登場させた、ということなのでしょうか。でもそれにしてもこの年表は…?

で、わからなかったので今とりあえず青池保子先生の公式ホームページ行って詳しい年表取ってきました。

1976.12 エロイカより愛をこめて 第一話 千のキス
1977.2-6 七つの海七つの空
1977.7  エロイカより愛をこめて 第二話 鉄のクラウス
1977.10-2エルアルコン-鷹-

これで全部理解しました。
つまりは、「エロイカより愛をこめてのつくりかた」の年表はちょっと間違っていた、またはエロイカ中心に書いたのでわざと七つの海〜を年表の後に回した、ということですね。良かったよかった。
ていうか今気づいたんですが、エロイカが書かれていたのは「ビバ・プリンセス」と言う季刊で、プリンセス定期連載されていたイヴの息子たちの連載が終了してからやっとプリンセスに移って定期連載されるようになったんですね…。だからエロイカの一話〜二話の間に七つの海七つの空を完結させていたから、二話からの方向性がガラッとかわったと、そうゆうわけだったのか。てっきり七つの海とエロイカの二話は同時期連載かと思って…。
だから、エロイカと七つの海〜の二つの作品で主人公逆転が起こったのは道理なわけで。1977の3月あたりまでは普通の少女マンガ家としてあんまり向いていない乙女ちっく漫画を描いていて、それ以降いきなり目覚めたわけだから。その時期連載されていた作品を目覚めた後の方向性に持っていこうとするのはごく自然というか。
 
何か今日の日記は他人に読まれる文章じゃないですね、自己完結…でも気にしない。