夢の碑、フロイト1/2、エロイカ、魔弾の射手 

夢の碑 (1) (PFビッグコミックス)夢の碑 (2) (PFビッグコミックス)
 ちなみに二巻は途中までしか読んでません。「とりかえばや異聞」までしか。女の裸を凄く綺麗に描いていて、ちょっとうっとりしたのですが、乳首の位置が変だったのでちょっとがっかり。とりかえばや、の女主人公が露骨に新吾の性格で萌える。木原敏江、昔は割りとさっぱりとしたイメージだったのに、私の中で、途中から物凄く気持ち悪いイメージに変わってる。何か、意味の分からないたとえですが、死体の懐に入っていた本を読んでいるような気分になる。謎。でも、私は彼女の自画像が、今まで見た漫画家の中では一番好きです。多分人間的に、一番木原敏江が好きな気がする、あとがきとか読むと…。何故かツボに入る。
 
フロイト1/2 (白泉社文庫) (表題作以外)
 何か、何故川原泉がヒットするのか、を考えるのは、割と分りやすい気がしてきました。デビュー作は、個人的に、「良くこれでデビューできたなぁ」とか思いましたwもう、絵がヘタなことヘタなことwラストシーンのバックの花もヘタw大島弓子の絵を真似て失敗しまくった感じの絵柄w この作品、「たじろぎの因数分解」という、一見とっても少女マンガチックな題名ですが、「ときめきの因数分解」とかじゃなくて、「たじろぎ」という色気のないタイトルをつけるところがちょっと面白いと思いました。個人的には、最後の「ジュリエット白書」に大変ドキドキさせていただきました。超良かった。
 
エロイカより愛をこめて (コミックス26,27)
エロイカより愛をこめて (26) (Princess comics)エロイカより愛をこめて (27) (Princess comics)
 NATO会議のシーンに吹いた。各国の特徴を良く捉えて、それを凄くうまくコメディに、そして話の流れにつなげている。感動。部下Aが、浮かれて少佐に新婚旅行話をしてしまい、いちいちストレスをためているシーンが面白かった。ロシア軍団も相変わらず面白いこと面白いこと。少佐も面白い。もう全部面白いシーンをいちいちあげて、ここのどこが面白く、こうつながっているから面白く、とにかく素晴らしいということを全部喋りたいのですが、うざいのでやめる。番外編にロレンスが出てきて、あまりの頭の悪さに萌える。
 とにかく素晴らしさを伝えるためには、読んで貰うしかないと思う。みんなエロイカ嫁。青池保子の頭の構造は私と全然違うらしいので、どうしてこんな面白い作品をかけるのかさっぱり分らないので、とにかくもう天才的だと思う。
 
☆魔弾の射手 (文庫版)
魔弾の射手 (秋田文庫)
 エロイカの主人公の一人である少佐の、コメディー無しの完全ハードボイルド。萌える。この時期の絵が一番好きだったな。少佐が灰皿で殴れて萌える。ところでどうして表紙を、青池保子とは別人に書かせるのか分らない。表紙に出てくるような、こんな正統派の濃い顔の何人だか分からない人は出てきませんが?エロイカの文庫も全部この良く分らない表紙なのが気に入らない。青池保子の表紙でいいじゃないか。秋田書店の文庫版手塚の表紙が全てリアルな事よりも謎。
 同時収録のトラファルガー、良かった。でも、やっぱり女がちょい役の悪役だった。本当に女描くの苦手なんだなぁ…。
 最後の、アイビーNAVYはよく分らなかったけれどもギャグが面白かった。ギャグが面白いっていうか、多分ギャグ漫画なのだろうけれども、中途半端でどっちに行きたいのか分らない感じがあって、ちょっと分りにくかった。
 
 何か島田虎ノ助も根本敬も全然読まないし、だめだな、私。