エロイカ&アナスタシアとおとなり

エロイカより愛をこめて コミックス28巻
エロイカより愛をこめて (28) (プリンセスコミックス)
 裏表紙が凄いです。少佐をビザンチン画にしちゃうとか最高すぎです。
 この巻は、平成15年刊行なので凄く新しいです。だから話題に普通にワールドカップとかが出てきます。やっとエロイカの時代と私の時代が一致したんだなぁと思うと、不思議な感覚を覚えます。エロイカは昔から、その時に流行ったものを取り入れたり、その時の社会情勢と関連させた事件を扱ったりしているという事は知っていたのですが、ワールドカップから始まった事件を解明したり、キャラクターがベッカムヘアーでギャグをしているのを見るのは、何か凄く不思議な感じ…。やっぱり昔の漫画じゃなくて、現在進行で描かれている漫画なんだなぁ。そうすると、やっぱり先日BS2で見たおばちゃんが、こんなセンスのある笑いの漫画を描いているんだなぁ。そして作者のおばちゃんが、相変わらず自キャラ萌えしているのが、話の内容からありありと伝わってきて、素敵…。こんなおばちゃんになりたい。
 今回一番面白かったのが、作中の、パソコンのチャットシーンで、「エロイカ萌え〜」っていうハンドルネームの人がいたことです。青池保子萌え〜。
 

アナスタシアとおとなり (秋田文庫)

アナスタシアとおとなり (秋田文庫)

 花郁悠紀子で、かいゆきこって読みます。26歳で胃がんで死んでしまった人です。ちなみに妹は、今もバリバリ現役活動中の、波津彬子です。かいゆきこは、この、「アナスタシアとおとなり」がデビュー作。絵がうまいのかヘタなのか、パッと見分からないのですが、確実にヘタです。坂田靖子の絵にもうちょっと飾りをつけた感じです。あの変な垂直の輪郭の形とかそっくりです。でも、何となく、萩尾望都を意識していることが絵から伝わってきます。と、思って調べてみたら、彼女、坂田靖子の同人誌に参加してて、萩尾望都のアシスタントやってました。そりゃ似るわけだ。
 まだ半分しか読んでないのですが、坂田靖子と似てます、絵だけじゃなくて構成が。別に話自体が坂田靖子にそっくりとか、そうゆう訳じゃないんですが、何かとにかく彷彿させます。キャラクター配置や、読みにくさとかも…w
 この話は、寂しがり屋の小さなアナスタシアの、お隣の家に魔法使いが引っ越してくる、っていう内容なんですが、ちょっと読んだだけで、作者は想像力豊かで、きっといつもワクワクファンタジーを妄想していた文学少女だったに違いない、と思いました。ちなみに今はこうゆう文学少女は消滅している気がしますが…。生きてたらきっと未だに活躍する漫画家になっただろうに…。
 
☆他に今日買った漫画
 TOMOI 秋里和国弐(秋里和国
 ロンド・カプリチオーソ(竹宮惠子
 あ〜ら わが殿! マーガレットコミックス(木原敏江
 あと、山口美由紀がでっかく名前載ってたので、メロディ三月号買ってきてみました。いいラインナップですね。何か私何も考えてなくて、本誌を全然見ない人だから、知らなかった。
 
摩利と新吾のコミックスが売り切れてショックでとっても凹んでます。何か、妙に焦りだしました。明日にでも、夢の碑とアンジェリク全巻買ってきたほうがいいかな…。
二月は吾妻ひでおの「オリンポスのポロン」が文庫化するので、楽しみ。