また16時間寝たので死にたいです。

エロイカより愛をこめて (29) (プリンセスコミックス)

エロイカより愛をこめて (29) (プリンセスコミックス)

 少佐のカジュアルファッションがかっこいい表紙です。か、カカッカアかっこいいいぃぃぃ。この巻は28巻から突入した、トルコ編の続き。またこれも続くなぁ。「エロイカより愛をこめての創りかた」の表紙から、”斜め角度読み”をマスターしたので、余りにもやばい部分は、本を傾けて読む。この「ビザンチン迷路」で登場する有能なトルコ人のじゅうたん屋が、本当に暑苦しくて暑苦しくてナイス。青池保子は、ちゃんとアラブ系と白人系を書き分けして凄いと思う。あちこちで伯爵と間違われて一人被害を受ける、ナルシー君が楽しかった。他にも、伯爵が少佐に協力を申し出るシーンなど、青池保子は本当に感覚が若いと思う。ちっとも古びてない。自分の作品以外、普段どんな漫画読んでるんだろう(むしろ読んでいるのか?)。
 少佐の風呂場潜入シーン(一切脱衣無しだけど、萌えギャグ連発)など、相変わらず読者サービスも満載。これは、実際に作者が萌えの感性を持ち合わせていないと描けないと思う。年をとっても萌え力は衰えないなんて、なんて素晴らしいんだろう。私もこうありたいものです。
 31巻の発売日だったから、一気に三冊かってしまおうと思ったけれども、残念ながら、唯一近くのプリンセスコミックがおいてある、地域最大の本屋には、30巻が無かった…。ショック…。あと、ここ、アルカサル-王城-の続きもないです。どこ行けばいいんだ…。
 
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修道士ファルコ (Jets comics)

修道士ファルコ (Jets comics)

 白泉社の「花曜日」で1991年連載開始、廃刊のため1992年中断という作品。ちなみに2001年にメロディで再開して、完結。1984年から94年まで十年にわたって連載した(これも途中中断…)、アルカサル-王城-の設定を微妙にかすって作られています。アルカサルの主人公の、ドンペドロより強い剣豪だった修道士の話です、もちろんコメディー。当時の修道士は、頭にトンスラという剃りを例外なく入れるはずなのですが、作者の趣向で、主人公のファルコは剃っていません。普通の漫画家だったら、ここで時代考証無視して、何気なく全員の髪の毛生やしてしまうのでしょうが、流石青池保子、ファルコがトンスラを入れない理由をちゃんと創り、さらにそれをギャグの一部にさせています。
 ちなみに、修道士は本来剣なんて握っちゃいけないのですが、ファルコは未熟者の可愛い奴なので、つい戦士時代の血が騒いで、戦ってしまいます。ちなみに、戦う未熟者修道士関連の話では、他にも「サラディンの日」という漫画があるので、興味あったら誰か読んでくださ…。ちなみに、ファルコは鷹の意味です。青池保子は本当に鷹がお好き。
 青池保子エロイカの連載を中断して、どっぷりと中世にはまって、それ関連の作品しか描いていなかった時期の作品とのことです。ちなみに、1994年のアルカサルを連載中断させて、再びエロイカの連載再開を要求されたので、しょうがないからいやいやながらエロイカの連載を再開したという…。何かテレビでも本でも、「望んで復活させたわけじゃないんですよ!」みたいな事を言っているので、ファン的にはちょっとがっくり来るけれども、作者的にはそんなもんなのかなw。「せっかく頭がすっかり中世に浸っていたのに、連れ戻された」と怒っていました。まぁ、でも大好きなアルカサルの連載を途中でとめられたから、怒るのもしょうがないかな…。
 あと、エロイカを連載中断させたのは、疲れたからで、冷戦終結とかとは関係ない、みたいな事が今回のエッセイ集に書かれているんですが、どうなんだろう…。
 
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 青池保子公式キャラクターガイドブック」もほしいです。あと、1999年に、16年ぶりにZ君が主役を張った作品を発表したらしいのですが、それはどこに収録されるんだろう。もうどっかにあるのかな、見たい。まさか、Z君シリーズが、単行本分たまるまで待つ、とか…、そんなはずないよな…。そんな事したら永遠に未収録…。