更新していなかった4/154/14の他にも、読んだのはいくつかあるんだけれども、何となく今書きたい気分のだけ更新。
 
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☆サンルームにて(ISBNなし) 朝日ソノラマ 竹宮恵子
 これは素晴らしい作品集ですね。ていうか今では少年愛についてはパイオニアみたいな感じの竹宮恵子でだけれども、昔は当然描いていなかったわけで。そんな彼女が少年愛の世界を初めてストレートに描いた漫画が多々載ってるってことで、これは読んでみる価値がある作品集だと思った。
 表題作「サンルームにて」は、わがままで病弱で美しい少年エトアールと、ジプシーの子セルジュバトゥールの恋愛を描いて、最後は心中っぽいことをする話なのですが、これが物凄い勢いで風木の原型というか…。これに出てきた、エトアールの妹のエンジェルが、風木のアンジュになったに違いない。このころの絵は、めちゃくちゃ石森テイストなので、セルジュがちょっと気持ち悪く描かれていて楽しい。
 朝日ソノラマの「竹宮恵子作品集」は本当に素晴らしくて、若い感性とかもやもやとか、陰鬱な空気が全部詰め込まれている。そして、何年もかけてこうゆう短編で貯め続けた物を、風と木の詩で全部発散しきってしまった気がする。お陰で風木は少女マンガの金字塔といわれる作品になったけれども、後の竹宮惠子の勢いは明らかに失速しているように感じるし、もう、あれ以上の素晴らしい作品を生み出すことが出来なくなってしまった気がする。私は前に、友人Mが素晴らしいだけで、実は竹宮恵子自体はたいしたことないんじゃないか、みたいな事を言ってしまった記憶があるんだけれども、それを訂正したいと思う。たまたま変奏曲と風木に彼女が関係していたからと言って、そうやって思い込んだのはやっぱり短絡的だったかもしれない…。たまたま彼女が才能を使い切った時の作品に、友人Mが関係していただけな気がする。
 プライド高いから、作品の使いまわしとか、同じようなパターンを踏襲して作品を描くのを許せなくて、以後風木のような少年愛を描く事を避けて、イズァローンとか微妙な方向に流れてしまったんだろうなぁ…。
 個人的には変奏曲の第3巻を描かずに、風と木の詩の続編小説「神の子羊」(ほぼ忘れられてる作品だけれども)で描かれた悲惨な方向性みたいので、あと一作くらい描けば素晴らしい作品が出来たと思うんだけれども…。でも今更私がこんな小さなブログでこんなこといっても意味ないけど。
 
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ミモザ館でつかまえて(ISBNなし) 朝日ソノラマ 大島弓子
 比較的若手の頃の短編をいくつか集めた物なのですが、これはとっても面白い作品集だと思います。こうゆう昔の作品集とか見ると、作風が変化していった系譜が色々分かって面白い。
 この本には、

さよならヘルムート 1972年
星にいく汽車 1972年
ミモザ館でつかまえて 1973年
花!花!ピーピー草…花! 1973年
キララ星人応答せよ 1974年

と、1972〜1974年と、比較的短い間の作品達が収録されているけれども、明らかに作風ががらっと変化したのが、1973年の「ミモザ館でつかまえて」な気がします。大島弓子は、1970年の「誕生」という作品でがらっと変わったといわれているけれども、私が今上に上げた先の二作は、やっぱりどうしても普通の少女マンガの域を出ていない気が…。たまたまなのかもしれないけれども。ミモザ館は当時超話題になった作品だし、初期傑作としてかなり名高いから、そうゆう情報に洗脳されて、私がそう思い込んでしまっただけかもしれないけれども、とにかく私は、この1973年作品を機に、「この人どうしちゃったのかしら?」と思わず作者の頭を疑ってしまうような素敵な作品になった気がする。まぁ、でも「誕生」をまだ読んでないので何もいえないんですがね…。
 ただ、「誕生」って、今出回っている白泉社文庫に収録されていないし、探すのがとても面倒な気が…。何気に「ミモザ館」も白泉社文庫に入ってませんしね、やはりオークションで探すしか…。
 
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 岡田史子についてかくのめんどくなったから、また明日。頭が悪いので上の文章書くだけでMPを超消費した。あと昨日買ったホモ漫画は読む価値ないくらい素晴らしい作品でドキドキした。
 
 貴乃花福山雅治に見える呪いにかかった。いや、似てるって、髪形とか!髪型が!