出世

 電車の中。私の隣には、中学生が座っていた。色黒で大きなスポーツバックを持っている。確実に将来的には、私が大嫌いな体育会系になるであろう中学生。色黒オールバックで着々と営業をこなし、ノルマを達成する事に命をかける、証券マンとして働くであろう彼。そう、彼の将来は絶望に満ちているんです。
 しかしその表情はまだあどけなく、筋肉がつききっていない未発達のその体。携帯の待ちうけがDBだった彼。データフォルダの中身を、DBとスポンジトムと2chAAでいっぱいにしている彼。そして今、彼の事で心をいっぱいにしている私。
 そう、私って、1990年以降に生まれた男の子しか好きになれないんです。声変わりなんて糞喰らえです。第二次性徴期の意味を全く見出すことができない。世の中の男の子、みんな成長とまってしまえばいいのに。好きな人にアタックして、思いを遂げた瞬間に犯罪者になってしまうなんて、なんて悲しい運命なんでしょう。私は盗撮魔と一緒なんです。アナウンサーが盗撮で逮捕されたと聞いても、私は怒りの感情なんかまったく抱けませんでした。好きならしょうがないですよね。ここに、先人の偉大な言葉があります。「好きなものは好きだからしょうがない!」。
 そうです。好きしょなんです。世の中みんな好きしょからしょうがないんです。痴漢もしょうがない。好きしょだから。幼女マニアもしょうがない。好きしょだから。美少年キラーもしょうがない。好きしょだから。みんなが仲良く手と手を取り合って互いにボランティア活動を行えばもっと世界は平和になります。世の中の人はみんな、余りにも犠牲精神に乏しすぎます。
 今殺人鬼が私を殺しにきても、好きしょからしょうがないですよね。私は甘んじて殺人鬼の魔の手を受けようと思います。左の頬を打たれたら右の頬も差し出します。皇帝の物は皇帝に帰すんです。人はみな、神の子です。それぞれが意志や好みをもって活動することがおかしいんです。みな、神の教えに従って暮らしましょうよ。互いを認めあいましょう。だから小学生の男子は奉仕精神を発揮して、私の元に集合するべきです。中学あがりたての、成長期を見込んで作った大き目の学ランを来て、私の元に集合するべきなんです。みんな私を助けて。
 
 と言うわけなのでそろそろこちらの日記もつけないと人間が駄目になると思ったので日記を再開しようと思います。「まんが日記」なんて偉そうなタイトルは取っ払います。あれは私の自意識過剰、自己顕示欲の表れだったんです。可愛い顔文字とこびた文章ももうやめます。読み返していて恥ずかしくなったので。全ては無意味です。
 人は皆神の子、つまり私は神の子なので、神の御心のまま物事を行います。神はいつも私に道を示してくださり、私が自然と正しい方向へ行くように導いてくださります。つまり私が思うとおりに物事を行うのが、神の御心に叶っているというわけです。世の中って素晴らしいシステムですよね。日本人ももっと宗教意識を持ったほうがいいですよ。あ、私はフランス人なんですけど。ボンジュール。つまり、共通する意識があると世界が楽しいです、倫理学の先生も言っていました。
 
アンジェリークアニメ、テレビ埼玉で放送です。遙かなる時空の中でと比べて随分落ちますが、これでいいんです。私のゼフェルが全国民に視姦されるなんて、耐えられません。ゼフェルを視姦する権利があるのは、私と、テレ玉だけです。最近愛称をテレ玉で統一した、テレビ埼玉。テレビの玉を通じてゼフェルを視姦だなんて、官能的ですよね。
アニメゼフェル、賛否両論ありそうですが、超可愛いんです。つまりはややショタ気味です。世の中が正しい方向に向かってくれて、私はとても嬉しいです。