綺麗ごとは苦手なの

私のあしながおじさん(1) [DVD]

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 十話まで見ました。ちなみにこれのED曲は世界名作のED曲の中でも一番好きです。OPにしてもおかしくない出来。OP曲も素敵です。個人的には、ロミオ、ピーターパン、赤毛のアン大杉久美子四作のOPと張るくらい素敵だと思っています。OP映像の中では、もしかしたら一番好きかもしれません。
 10年以上ぶりに見て気づいたんですけれども、この話は世界名作の割にはかなりハッピーですね。文献でハッピーだという事は書いてあったんですが、やはり久々に見るとその幸福度がわかります。昔は分かりませんでした。幼稚園でしたし。世界名作の中には、他にも勿論ハッピーな話もありますが(少ないですけど)、こんなにお笑い系の主人公も珍しい。ポリアンナとは、堀江美都子主演という事もあるのか、かなり性格的に似通った部分が多いんですが、何故かポリアンナとは比べ物にならないくらい明るいです。これを見るとポリアンナも陰気としか言いようがありません。そんな激しく陽気な性格ゆえか、ジュディは意地悪などもほとんどされません。孤児院の先生も、寮を取り仕切っているおばさんも、ジュディの手によりお笑いキャラと化していますし、また二人とも見た目はアレですが、基本的には人間味あふれる良い人です。唯一、ルームメイトのジュリアが悪役っぽいっちゃぽいんですが、ジュリアも基本的には良い子で、悪気がある子ではないので、全体的に話はかなりハッピーモード。恋愛モードもバリバリ。ただ、全体的には明るいものの、やはり「孤児」とうい点や、「家族がいない」という点、そして、大好きなおじさまにいつまで経っても会えない、待っても待っても手紙が来ない、などのどん底モードに入った時の心境はかなりかわいそうな物があります。またジュディは、金持ちの貧乏人に対する偽善に異常なほどの過剰反応を示すのですが、ジュディがその感情にいたるまでのプロセス、そしてジュディがその言葉をどのようなニュアンスで捉えたのかはっきり分かるようになっているので、全体的にとても説得力があります。このままあのラブラブ展開に突き進むと思うと楽しみです。明るい気分で見られそうで良かったです。
 
 
 
 内定先から内定者懇談会のお知らせが来ました。とても不安です。何故かというと、私は今までオタクを隠して生きてきたことがないんです。中学生高校生はオタクグループですごし、大学前半はオタクサークル、後半は家から一切出ないでネットで交流をするばかり。つまり私は非オタばかりのところで過ごしたことが一度もないんです。趣味を同じくしない人と付き合ったことがほとんどないんです。大抵の人はオタであることを前提に知り合っていましたし、初対面でそうゆう話をするのは当たり前でした。互いにオタのジャンルは違ったりはしますが、オタ同士通じ合う感覚はありますから、平気だったんです。けれどもこれからは違います。社会は違います。自分がいたい場所を選べるところでは、もうなくなってしまった。私はこれからどうやて生きていけばいいんでしょう。
 多分私は、内定者懇談会のその場で、オタク仲間を探して精神の安定を図ろうとあちらこちらの人に、オタク話をふって、相手がオタクであるか確認しようとしてしまうと思います。でも、社会人としての最初の最初でいきなり失敗して「あのこなんか変だよね?」といわれて、苦渋の社会人生活を送っていくなんて地獄です。中学生の時通っていた塾で、やおい同人誌を一般人の塾生達の目の前で堂々と読んでいたところ、あだ名が「ホモの人」になっていじめられてしまった過去(自業自得なんですが)を、もう一度繰り返してしまいそうで怖いんです。だから、私はとりあえず黙っておくべきですよね。でも黙ってられなーい。いやーん。
 ていうか、最終結果待ちのあるメーカーから連絡が来ません。落ちたなら落ちたでいいんです。内定なら内定で早く連絡ください。もう眠れない日々は嫌なんです。土日はさむなんて酷い。マジFUCK。なんですかこれ、あれだけ期待させること言っておいてキープ要員ですか、私。「是非一緒に働きたい」とか「楽しみに結果をまっていてくださいね!」とか言っておいて、鬼です、あの人事は鬼。もうだめです。ネット弁慶で、現実世界では子羊張りにおとなしい私はもう死ぬしかありません。また大人の事情の言葉をうっかり信じて絶望に突き落とされるんですね。大人は卑怯です、嫌い!でも私ももう良い大人なのでそろそろ自覚をもたないと駄目ですね。山田花子ごっこがそろそろ自分の中で限界になってきて悲しいです。